常世と現世の存在理由について

常世(とこよ)と現世(うつしよ)の存在理由及び関係性について考察するブログです。

素粒子物理学と霊

今回は、量子論について。

量子論の世界は、ニュートン力学アインシュタイン等の従来の物理学では説明がつかなくなってきている。

不確定性原理

例えば不確定性原理がその1つとしてよく知られている。

不確定性原理とは、例えば、ある量子が箱の中のどこにあるのか特定できず、その量子は、箱の左側に存在し、また、箱の右側にも存在するということが起こる。これは確率で表現できるが、例えば左側には30%の確率で実際に存在しており、右側にも70%の確率で実際に存在しているのだ。そして人が箱を開けた瞬間に、その量子は左側或いは右側のどちらか片方に確定するというものだ。

つまり、人がその箱を開けるまでどちらにも実際に存在しており、人が箱を開けてはじめてその量子の場所が確定されるのだ。

これを説明するため、多世界解釈という考えがあり、すなわち、量子が左にある世界と右にある世界が重ねあっており、人が観測した瞬間に左に量子がある世界が現実となり、右にある世界が同時に発生しているといった考えだ。つまり、箱を開けた瞬間に2つの世界に分離するのだ。

量子エンタングルメント

1つの量子が壊れ、AとBに分かれたとき、Aのスピンが上向きに決まった瞬間に、Bのスピンが下向きに決まるという現象がある。

驚くべきは、このAとBが例えば宇宙の両端にそれぞれ離れていたとしても、このペアは同時に反対のスピンに決まるというものだ。

アインシュタインなども、これは情報の伝達が光速を超えるものなのでありえないとしているが、量子の世界では実際に起こる現象で、これを利用すると量子テレポーテーションが可能となり、すでに実験でも成功している。

場の理論

電子などの量子は、粒子と波の両方の性質を持っている。

粒子や波が実際に実在するのではなく、場が振動することで波や粒子のように見えるとするのが場の理論である。

場が振動することにより、粒子のように見えたり、波のように見えたりすると解釈することにより、量子の動きについてきれいに説明できるので、素粒子論の基礎となっている。

霊との相似

量子論の代表的な、通常の物理学とは異なる性質を挙げてみたが、これを見ると霊とよく重なってこないだろうか。

ズヴェーデンボリの天界と地獄によると、霊の世界では時間、場所の概念がないとされている。先の量子エンタングルメントのような現象は霊の世界では当たり前の現象である。場所を超えて、霊は他の霊と交信できるのである。また、福来友吉博士は、その著書、心霊と神秘世界において、霊はいたるところにあり、あらゆる場所にいる霊の加護によって、念写等の力の作用が働くとしている。これは、場の理論の考えに非常によく似ている。

不確定制原理では、他世界解釈で考えると、その現象が説明できるが、ジェーン・ロバーツの「セスは語る」においても、人の意識、信念が自分の世界(実際の現実の物理世界)を作っているとする。したがって、他のより高次元の世界なども存在し、無数の、意識により創られた世界が同時に多数存在している、としている。すなわち意識、信念、感情により世界が生まれ、また、これらの世界が同時に存在するのだ。ジェーン・ロバーツはいわゆる、降霊により、他次元の存在であるセスから、これら魂は永遠であることを教わり、人の意識、信念、感情が世界を創るということを教わったのだ。

以上のように、霊について研究すればするほど、量子論の世界は非常に霊の世界によく似ているということがわかる。

まるで、霊の研究結果が、時間が経ち、量子論の内容として発見されていっているかのようだ。

私自身も、今後、更にこれらの関係性やその意味について考えていきたいと思う。