生存と向上
人が存在する理由は何か。
このブログのテーマともなっている、現世の存在理由について。
霊や死後存続がないと考えていたころ、いわゆる唯物論者であったときは、現世が存在する理由はなく、ただ、宇宙が発生したから存在しているだけだと考えていた。
もともと無、即ち0だったものが、プラスとマイナス、実数と虚数、物質と反物質といった両極のものに分かれ、そして、それぞれが引かれ合い、また無に戻っていくのではと考えていた。
即ち、存在には意味がないという結論だ。
しかし、霊があると確信した今では、何か現世について意味があるのではと考えている。スピリチュアリズムでは魂の成長が理由としている。
私も、現世の存在理由は、生存と向上だと考えている。
厳密には霊の向上のため生存を必要とするので、究極的には先のスピリチュアリズムと同じ理由となる。
ではなぜ、霊は向上する必要があるのか、これはまだ勉強不足なので確信は持てないが、スヴェーデンボリの天界と地獄では、人、即ち霊は、神の流入によってのみ存在できるとしており、死後は同じ性質を持つ霊同士がグループを作り、それぞれが必要な機能を果たすとしている。つまり、霊は機能の一部であり、機能が集合体となり、全体として天界を構成するのだ。その霊は神の力がなければ存在できないとしている。
このことから、天界がより完全なものになるためには一つ一つの霊の質の向上が必要となってくるのだ。
では、常世、即ち天界の存在理由は何か。
現世の中で霊が向上し、その霊により常世、即ち天界が構成される。
ではその常世の存在理由は何なのか。それがわからない。
自分の想像では、最終的には、霊が神自身と一体化し、一つになるため、天界が存在するのではないかと思っている。
即ち、神はまだ不完全な状態ということになる。
しかし、その常世の存在理由について、人類の宗教や哲学などから、全く痕跡が読み取れない。
私は、まだまだ、これを知りうるだけの勉強が足りていないのだと思う。
今後、更に多くの勉強を重ね、現世はもちろん、常世がなぜ存在するのか、このことについて知りたいと考えている。