常世と現世の存在理由について

常世(とこよ)と現世(うつしよ)の存在理由及び関係性について考察するブログです。

欲と怒り

仏教の根本

仏教の最古の経典と言われるダンマパダ(心理のことば)、ウダーナヴァルガ(感興のことば)を読み、続いてスッタニパータ(ブッダのことば)を読んだ。

ゴータマ(ブッダ)が語ったに近い内容が書かれており非常に興味深い内容だ。

過去にも仏教、特にブッダに関する書籍は読んだが、やはり、彼が言いたいことは欲を捨て去ることにより、生、死という輪廻から離脱し、ニルバーナに達するということに尽きると思う。

スッタニパータでは、欲を断ち、悟りを得るということが大切であると繰り返し繰り返し説いている。

欲を断つ

私は欲を断つということは、やはり常世や現世を知る上での基本であると考え、禁欲の実践を進めている。

もちろん、私には、生活があり、家族があり、仕事があるため、完全に欲を断つということは難しい。

ただ、それでも社会人であっても可能な範囲で欲を断つことは可能だ。

私が現在実践しているのは、特にブッダも強く言っている、

 酒を飲まない(たばこは既に若いころにやめた)

 性欲を断つ

 嗜好品を摂取しない(コーヒー、紅茶、菓子類、ジュース類など)

である。

おおかた一般の人が平素の生活で持っているこれらの欲は既に断っている。

また、食事も1日を維持できる程度とし、夕食はほとんど食べないようにしている。(ブッダは過食をしないように説いている)

禁欲による変化

これらを実践していると、おもしろいことに気づいた。それは、感情の変化がなくなってきたことだ。

感情の浮き沈みがこれらの欲求を断つ前に比べ上下しなくなってきた。

つまり、いつもフラットな感情になるということだ。

それと、不思議に思うのは、以前、仕事などをしていると、イライラしたり、誰かに怒ったりといった感情がそれなりにあったものだが、この怒りの感情がほぼなくなったのだ。

怒りは人間が持つ本能であると聞いたことがあるが、その根本である欲求を断つことにより、怒りが出なくなったのだと考えている。

数年前に母ががんになり闘病中であった時、闘病前に趣味でしていた彫刻や折り紙などを全て捨て、家中に飾っていた飾り物や置物を全て捨てたということがあったが、今思えば、これも欲求を全て断つことにより、負の気持ちをなくし、心を平穏に保っていたのだと思う。

私自身、欲を断つということを実践している現在、以前よりも、集中して常世、現世、霊について深く考えることができるようになった。

また、宗教関係の本なども集中して読むことができるようになった。

今後も、自分の精神に一層磨きをかけ、更なる真理の探求に努めていきたいと思う。